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騎士様は私のボディーガード

第15章 騎士様、あなたは誰ですか?

私とシリウスはお互い見つめ合うと、自然に唇を重ねた。
まるで、そうするのが当たり前かのように。



「ミオ……愛してる」

「……っ」



そのセリフに一瞬、フリーズしてしまう。



「……ん? どうした?」

「……なんでもないっ……」



せっかくシリウスが気持ちを伝えてくれてるのに、なぜかさっき見た夢を思い出してしまった。



「その顔、なんでもなくはないだろ、何があった?」

「……さっき見た夢で……」

「うん」

「……シリウスがレティシアって人に愛してるって言ってたの……ベッドで」

「!」



言っちゃった、ただの夢なのに。
こんなに嫉妬するなんて、きっと呆れたよね……。



「……ミオ、それって……」



シリウスは驚いた顔をしている。
ああ、やっぱり言わなきゃ良かった!



「ごめんね、シリウスっ……こんなの」

「嫉妬するほど、俺のこと好きなんだな、ミオ」

「えっ?」



シリウスはクスッと笑う。



「独占したいんだろ? 俺を。いいぜ、もっと俺を欲しろよ、ミオ。俺はお前のものだ。俺はお前に愛されればそれでいい」

「シリウ……ん!」



後頭部を引き寄せられ、シリウスに唇を塞がれる。シリウスの舌が口内に入ってきて、深くキスをされた。




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