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騎士様は私のボディーガード

第15章 騎士様、あなたは誰ですか?

「美桜様、シリウス様、先程は失礼しましたっ!」

「失礼しましたぁ~!」



いつの間にか、小さなツインテールのメイドがもう一人増えていた。
雅(みやび)ちゃんと言うらしい。
二人は双子みたい。



「今日は大晦日なので、お手伝いさんはお休みなのです。ご主人様もお出かけです。なので私と雅が、お二人のお世話をしますね」



蛍ちゃんが朝食をテーブルに運びながら話してくれた。



「ありがとう、蛍ちゃん、雅ちゃん」



そっか……
もう今年も終わりなんだ。
早いなぁ……



「大晦日ってなんだ?」



シリウスが首を傾げる。



「12月31日、一年の節目となる日だよ。大晦日に家族や恋人と過ごして、一年を振り返るの。そして一緒に新しい年を迎えるの」

「そうか……じゃあ、今夜はミオと二人きりで過ごせるんだな」

「え……」



私はチラッと蛍ちゃんと雅ちゃんを見た。
そういえば二人は人間じゃなかった。
私たちのお世話が終われば術は解ける。



……ということは、つまり……
今夜はこの家に私とシリウス、二人きりってことで……



「一緒にカウントダウン、しような?」



シリウスはニヤリと笑う。



「……っ……」



どうしよう……
まさかさっきの続き、したりする……?




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