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騎士様は私のボディーガード

第15章 騎士様、あなたは誰ですか?

「そ、そうだ! 今夜は紅白歌合戦観ないと!」

「紅白歌合戦?」

「対抗形式でアーティストや芸人が歌やパフォーマンスを披露するの。紅が勝つか、白が勝つか……毎年これを観ないと一年の終わりって感じがしないから」

「へぇ」



つい動揺して誤魔化したけど、逆に意識してるって思われたかな……。



「それは面白そうだな。年越しイベントなら、エルドラード王国でも騎士祭があるぞ」

「騎士祭?」

「騎士たちが一年でどれだけ力と技をつけたか、闘技場でトーナメント試合をするんだ。勝った者は三日間、好きなものを何でも与えてもらえる」

「好きなものを何でも? すごいね! シリウスは勝ったことあるの?」

「もちろん。……と言いたいところだが、残念ながら俺よりも強い奴が二人いる」

「えっ、そうなんだ」

「ああ、だから俺が今こうしてここにいられるのも、そいつらが陛下を守っているからなんだ」

「あっ……」

「ミオ」



急にシリウスが真剣な表情で私を見つめた。



「ミオ、約束する。俺はお前のそばを絶対に離れない。だから──俺と一緒にシャルロ王国に行ってくれないか?」

「……っ!」

「シャルロ王国の姫、レティシアに会って、記憶を取り戻す魔法をかけてもらうんだ」

「シャルロ王国に……レティシア姫に会いに行く……?」





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