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「ま、今日はゆっくり過ごそうぜ」



シリウスが優しい眼差しで微笑むと、ちょうど「ピンポーン」と玄関のチャイムが鳴った。



「やっほー！ 二人とも、年越しそば食べよ～！」



つばきちゃんの声だ。
振り返ると、朝比奈さんや村上さんたちが何か買い物袋を持ってリビングに入ってきた。



「仕事納めの一杯、どうですか？」



朝比奈さんが袋から出したのは高級そうなワインだった。



「焼酎も日本酒もテキーラもあるぞ～！」



ドドン！と白石さんが沢山のお酒の瓶をテーブルに置く。



「ああ、そういえば誰が一番強いか勝負するって言ってたよな」



シリウスはニヤリと笑った。



「ちょっとシリウス、大丈夫なの？」

「任せろ、酒豪王は俺だ」



なぜか無言の村上さんとシリウスの間で火花が散った。



「もう～、お酒対決しに来たんじゃないってば。美桜さん、すき焼きも作るけど食べる？」

「はいっ、私も手伝います」



私とつばきちゃんは一緒にキッチンに向かった。
蛍ちゃんと雅ちゃんも手伝ってくれる。