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騎士様は私のボディーガード

第15章 騎士様、あなたは誰ですか?

「美桜様、おせちも作りましたので、皆さんとお召し上がりくださいませ」

「ませませ~」

「ありがとう、蛍ちゃん、雅ちゃん」



メイドの二人が作ったおせち料理は本格的でとても美味しそう。



「美桜さん、割り下の味付けはこれでいいかな?」

「うん、大丈夫だよ。ありがとう、つばきちゃん」



なんだか、つばきちゃんたちが来てくれてホッとしてる。
ゆっくり過ごそうなんて言われたけど、正直シリウスとどう過ごせばいいかわからなかったから有難い……。



「美桜さん、今日は何も考えず、楽しく呑んじゃお~!」



つばきちゃんが冷蔵庫から缶チューハイを出して私に渡してきた。



「あっ、ごめん。私お酒はあまり……」

「そうなの? じゃあ、あたしも未成年だから、ジュースで乾杯しよ!」

「えっ? つばきちゃん、未成年なの?」

「うん、19歳だよ~」

「えっ……じゃあ、村上さんとは……」



そこまで言いかけて私はハッとした。



「えへへ、美桜さん。ガールズトークしちゃいます?」

「……えっ……」



すると、蛍ちゃんと雅ちゃんが「ごゆっくり」とキッチンから出て行った。



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