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騎士様は私のボディーガード

第15章 騎士様、あなたは誰ですか?

「実はゆーじとはまだキス止まりで……。やっぱりそれって、あたしが未成年だからだと思いますか?」

「……えっと……」



まさかつばきちゃんとこんな話をすることになるなんて……。



「たまに不安になるんです。ゆーじは本当にあたしのこと、好きなのかなぁって……」

「つばきちゃん……」



つばきちゃんは村上さんのことが本当に大好きなんだね。好きな人だったら、やっぱり触れたいし、触れられたいよね。



「村上さんとは少ししか話してないけど、でもすごく誠実な人だと思う。だから、つばきちゃんのことを大切にしたいんじゃないかな」



広瀬さんが会社で性の捌け口にされていた事実を話した時、村上さんは「会社はあなたを守ってくれない。あなたはもっと自分を大切にするべきです」と言っていた。
少なくとも、自分の気持ちを優先してグイグイ行くタイプじゃないよね。



「大切にしてくれてるってのはわかるんですけど、でももっと……。あの、美桜さんはシリウスとはもう……?」

「えっ?」

「あっ、ごめんなさい。今はシリウスのことは覚えてないんだっけ」

「あ、うん……」



覚えてないけど、そういえば私、さっきシリウスとキスしちゃったんだよね……。



もし蛍ちゃんたちが来なかったら、私そのままシリウスと……。





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