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騎士様は私のボディーガード

第3章 騎士様、違反です!!

シリウスは納得してない顔をしていたけど、どちらにしても着る服がないから私一人で出かけることにした。



でも「大丈夫か?」なんて人から心配されたのは久しぶりだから、ちょっと嬉しい。



「シリウス、どんな服が似合うかな? あっ、食材も買わなきゃ」



なんだかウキウキしている自分がいる。
ちょっと心配してもらえたからって、私ってば単純すぎ……。



「あれ? 美桜ちゃんじゃないか」



最寄りの駅に向かっていると、スーツ姿の男性に声をかけられた。



「え……酒井さん?」



その男性の顔を見て驚く。
なんと男性は母の交際相手だった。



「まさかこんな所で会うなんてびっくりしたよ、この辺に住んでるの?」

「あ……はい」



私が実家を出る時、母にはどこに住むか伝えたけど、この人には伝えなかった。



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