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騎士様は私のボディーガード

第3章 騎士様、違反です!!

「シリウス、それ……私のTシャツ……」

「ああ、悪い。さすがに裸で出るわけにはいかないだろ、お前の服を借りたぞ」



そのTシャツはさっき私が脱いだTシャツだった。よく着れたなと感心する。特に腕や胸辺りはピチピチで丈は全く足りていない。



「靴はどうしたの?」

「急いでたからな、履く余裕もなかった」

「……っ……」



私の身の危険を感じて、なりふり構わず飛び出してきてくれたのだと思ったらキュンとした。



「やっぱり服は、一緒に買いに行った方がいいね」

「ああ、俺もその方が安心だ」



シリウスは優しく微笑んだ。



「……っ」



思わずドキッとする。



今までは何か企んでるような笑い方だったのに、そんな優しい表情もするなんて……。



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