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騎士様は私のボディーガード

第4章 騎士様、居候が増えました!

「ミオ、いくらだ?」

「私も、今これだけしかないけど……」



二人は見たこともないコインを差し出してきた。



「ありがとう、二人とも……でもそのお金はこの世界では使えないの。気持ちだけもらっておくね」

「えっ、そうなの?」



シリウスとウラユはお互い顔を見合わせた。



「ごめんね、ミオ。じゃあ遊園地やめておいた方がいいよね?」

「悪いな、ミオ。何から何まで……」

「ううん、いいの。気にしないで。遊園地は行こう、ウラユ。せっかく俊輔さんが誘ってくれたんだもん、楽しもう」

「ミオ……」



確かにお金はかかるけど、せっかく楽しみにしているウラユをガッカリさせたくない。それにダブルデート……デート自体人生初だから、ちょっとしてみたいかもと思った。



「ミオ、次の休みはいつなんだ?」

「7日後だよ」



その夜、シリウスは同じ部屋では寝れないと、一人だけ玄関のそばで寝てくれた。
意外だった。
まさかシリウスがそんな紳士的な行動をするなんて……って、どうして最初からそうしてくれないの!?



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