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騎士様は私のボディーガード

第4章 騎士様、居候が増えました!

「じゃあ、仕事行ってくるね」



次の日の朝、仕事に行こうとするとシリウスが後をついてきた。



「もうシリウス、私は大丈夫だから、ウラユのそばにいてあげてよ」

「この前みたいに男に絡まれたらどうする」

「守ってくれるのは有り難いけど、仕事終わるまでかなり時間かかるよ」

「じゃあ、せめて目的地に着くまで」



そう言ってシリウスは駅までついてきた。
いつもは徒歩だけど、今日は寝坊したから電車で行くことにした。
シリウスはホームに止まる電車を見て唖然としている。



「なんだ、これは……トロッコか?」

「ぷっ」



何もかもが珍しいみたいで、そんなシリウスの姿を見て微笑ましく思えた。



「シリウス、帰りはいいから」



私は往復の切符をシリウスに渡した。
それを見てシリウスは何か考えごとをしている。



「シリウス……あっ!」



ちょうどホームに入ってきた電車に乗り込むと、人混みの波に揉まれて、私とシリウスは離れ離れになってしまった。



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