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騎士様は私のボディーガード

第4章 騎士様、居候が増えました!

「ミオ!」



しまった、最初に説明しとくんだった。
この時間帯の電車はめちゃくちゃ混むんだって。最近はずっと徒歩だったからすっかり忘れてた。


仕方ない……
降りる駅までこのまま……



「!」



その時、お尻に何かが当たった。
振り返るとサラリーマンが鞄を持っているのが見えた。



なんだ、鞄か……
こんなに混んでたら何かしら当たっちゃうよね。



でもまた揺れに合わせて何かがツンツンとお尻に当たる。
しかも今度はお尻を撫でられる感触がした。



うそっ……痴漢っ!?



でも身動きができないから防ぐこともできない。



どうしよう、気持ち悪いよ……
誰かっ……シリウス──!!



「うあ"ぁっ」



その時背後から、微かに男の呻き声が聞こえてきた。
何が起きたかわからないけど、その後は痴漢されることもなく満員電車から解放された。



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