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騎士様は私のボディーガード

第4章 騎士様、居候が増えました!

「シリウスっ……!」



人混みの中からシリウスを見つけて駆け寄る。



「ミオ、大丈夫か!?」

「うん……」



痴漢されたことを思い出して微妙な顔をしていると、シリウスにそっと抱きしめられた。



「お前を守ると約束したのに、離れてすまない」

「シリウス……」

「お前を触った奴の手は使い物にならないくらいバキバキにしておいたから安心しろ」

「え……」



じゃあさっき呻き声を出してたのは……。



「シリウス、あまり乱暴なことはしないでね」

「何言ってる。身体を触られたんだ、それくらい罰を受けて当然だろ」



私は苦笑した。



「シリウス、ありがとう」



シリウスが居てくれて良かった。
きっとこのまま会社に行ってたら、一日中落ち込んでた。



「帰りは何時くらいになりそうだ?」

「定時だったら5時かな。でもたぶん残業だと思うから、家で待ってていいよ」



私は会社まで送ってもらうと、シリウスと別れた。



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