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騎士様は私のボディーガード

第4章 騎士様、居候が増えました!

「ちょっと、ちょっとぉ! 楠さん、見たわよ!?」

「え、何がですか?」



事務所のロッカーに着くと、事務員の広瀬さんが興奮しながら詰め寄ってきた。



「さっきあなたと一緒にいたイケメンは一体誰なの!?」

「!」



まずい……やっぱり見られちゃったんだ。
しかもよりにもよって一番見られたくない人に……。



「え~と……従兄です」



めんどくさいから、とりあえずごまかしとこう。



「従兄ぉ!? やっだ、すごいイケメンじゃない!! ちょっと楠さん、今度紹介してよぉ~!」

「え……広瀬さん、彼氏いますよね?」

「やだぁ~それはそれ、これはこれよぉ」



なんか……腹立つ。



「えっと……たぶんそういうのは興味ないと思うので……」

「そんなの本人に聞いてみないとわかんないじゃな~い」

「……」



確かに広瀬さんは美人だ。
スタイルもいいし、職人さんからも人気がある。
フェロモン全開だし、こんな美人がそばにいたら誰だって……シリウスだって虜になってしまうかもしれない。



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