テキストサイズ

騎士様は私のボディーガード

第4章 騎士様、居候が増えました!

「おーい、二人とも。就業時間はとっくに始まってるぞ」



ちょうど事務所から伊藤さんの声が聞こえてきた。



「は~い、今行きま~す! じゃあ楠さん、頼んだわよ!」

「えっ……あっ……」



どうしよう……これ絶対、紹介するまで諦めないパターンだ。
シリウス……断る……かなぁ?



夕方、珍しく定時で終わって帰ろうとすると、シリウスが迎えにきた。



「ミオ、迎えにきたぞ」

「シリウス! 来なくていいって言ったのに」



ああ……無一文は心配だからと、いくらか渡しておいたのがいけなかった。



「ウラユは?」

「心配するな。あいつはシュンスケと一緒にいる」



俊輔さん、また来たのか。
ウラユのこと、よっぽど気に入ったんだね。



「楠さぁん、おつかれさま♡」



その時後ろから、香水をプンプン匂わせた広瀬さんが私の肩を叩いた。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ