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騎士様は私のボディーガード

第4章 騎士様、居候が増えました!

「広瀬さん!?」



もう帰ったと思ったのに、まだ居たなんて……。
しかもいつもより化粧に気合いが入ってるし、もしかして朝の会話聞かれてた?



「あら、楠さんが男性と居るなんて珍しい……。はじめまして。私、楠さんと一緒に事務所で働いてる、広瀬えりなと申します。いつも楠さんにはお世話になってます♡」



うわぁ……めっちゃ猫被ってる。



「あなたのお名前、聞いてもいいですか?」

「俺はシリウス。エルドラード王国の騎……」

「ままま待って! 猫がっ……猫がぁっ!!」



私はとっさに大声を出した。



「猫っ? やだぁ、どこ? 私、猫嫌いなんだけど~っ!」



そう言いながら、広瀬さんはシリウスの腕にしがみつく。シリウスは辺りを見渡したあと「安心しろ、猫はいない」と言った。



「はあ~良かったぁ。もう、びっくりしたわよ。
……ねえ、良かったらこれから一緒にお食事しません?♡」



広瀬さんはここぞとばかりに、シリウスの腕に自分の胸をグイグイ押しつけた。



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