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騎士様は私のボディーガード

第5章 騎士様、デートです♡

ああ……シリウスの温もり、ホッとする。



「どこも触られてないか!? 怪我はっ?」

「大丈夫だよ、シリウス。助けにきてくれてありがとう……」



私はシリウスの背中に手を回した。
するとなんだか服が破れているような感じがした。



「え? シリウス、服がっ……! まさか、刺された!?」



一気に血の気が引く。
でもシリウスはフッと笑うと、



「安心しろ、服を切り裂かれただけだ」



そう言って服の下に着ている物を見せてくれた。



「それなりに効果はあるみたいだな」



私は初めて見る物だけど、それは刃物を通さない護身用のベストだった。ボディーガードの仕事の時はいつもそれを身につけているらしい。



「良かったっ……もう、心臓に悪いよ」



ホッとしたら力が抜けちゃって、私は完全にシリウスに身を預けた。



「ミオ、何か……。いや、少し休むぞ」

「……うん……」



するとシリウスはいきなり私をお姫様抱っこした。




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