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騎士様は私のボディーガード

第5章 騎士様、デートです♡

「……あっ……ん……」



だめ……

気持ちよすぎて、声出ちゃうっ……



離れては触れるシリウスの唇に、いつの間にか自分から追いかけるようになっていた。



もっと……

もっとシリウスを感じたい……



そう思いながらシリウスの瞳を見つめていると、シリウスは私の耳に唇を寄せて、


「……ミオ、二人きりになれる場所に行かないか」


と甘く囁いてきた。



「……えっ……」



二人きりになれる場所?


それって……それってもしかして──……



「ミオ、行くぞ」



まだ返事をしていないのに、シリウスは私の手を握るとグイグイ歩きだした。


会計も済ませて、ひたすら歩く。



「ま、待って、シリウス……!」



心臓のドキドキが止まらない。



きっとこのまま流されてホテルに行けば、私はシリウスと初めての──。



「……っ……」



そうなりたくないわけじゃない。

でもまだ心の準備が……



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