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騎士様は私のボディーガード

第6章 騎士様、二人はお別れです

『大事な友達ねぇ……。でもこの男はウラユのこと、やましい気持ちで見てたみたいやけどな』



そう言うと、ゲンブさんは俊輔さんの襟首をグイッと引っ張った。



「俊輔さん!?」



俊輔さんは殴られたのか、唇が切れていた。



「ゲンブ! 彼を殴るなんてひどいよ!!」

『何言うてんねん、ウラユ。この男は嫌がるお前に無理矢理キスしようとしてたやないかい!』

「え……」



私は固まった。



あれ……もしかして俊輔さん、私のアドバイス実行しちゃった!?

そんなことしたら嫌われるって言ってたのに実行しちゃったの!?



『いくら好きでも、無理矢理はあかんやろ!』



ゲンブさんは怒ってる。

そりゃそうだ。
ゲンブさんにとってはウラユは大切な相方だから。ううん、もしかしたらそれ以上の関係かもしれない……。



どうしよう、私のせいだ。
私が変なアドバイスを俊輔さんにしちゃったから……。



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