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お話の続きは異世界で

第8章 計算できないサムライと

言葉につまる信さんを、パンダウサギさんは更に追い詰めていく。

「1人でどうやって捕るの~?」

ニコニコ笑うパンダウサギさんを見て、何だか感心してしまった。

やっぱり姉弟って似るんだね。

そうやってると、ウサギそっくりだよ。

信さんは何かを言いかけて、言いよどんで…

大きなため息を付くと、パンダウサギさんに頭を下げた。

「かたじけない」

「だって~。ケロちゃん♡」

「おしっ!任せろ!」

カエルが花の茎の部分に手をかける。

そのまま折ろうとして…

「くっそ…固ぇ!」

岩壁に足を付けて力を込めているけど、茎はしなるばかりで折れる所か曲がる気配もない。

「引っこ抜くにも…」

カエルの言う通り、花は岩肌の亀裂から生えていて、根っこの部分が見えない。

見えないけど…花があんなに大きいんだ。

きっと根もはびこってるに違いないだろう。

「何かで切れれば…」

カエルは刃物なんか持ってない。

魔法使いなんだから、武器はいらないんだろう。


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