テキストサイズ

お話の続きは異世界で

第8章 計算できないサムライと

私とパンダウサギさんが驚きの声を上げる。

「嘘だろ!?」

カエルまで目を見開いてこっちを見てた。

…まぁ、カエルの目が本当に見開いていたかはビミョーなんだけど。

だけど皆の驚きが伝わったのは確かだ。

「1本!とりあえず1本あれば何とかなろう!」

信さんは人差し指を立てて、皆に視線を投げかける。

でも、それは無理があるよ。

「本当に~?」

パンダウサギさんは腰に手を当てて、信さんを下から舐め付けるように見上げる。

その視線に怯んで、信さんは上半身を反らしてしまう。

パンダウサギさんはしばらくそのまま信さんを見ていて…

「…どうしたの…?」

私が聞くと、急に体勢を変えて、カエルに呼び掛けた。

「ケロちゃん!3本にしよ~?」

その言葉に、信さんが慌てて止めに行く。

「いや、あれだけの大きさならば…」

「それで足りなかったら~?」

「うっ…」

「またここまで取りに来るのよぉ?」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ