お話の続きは異世界で
第9章 計算高いお姉さまは
あきれ返るような声に
「それは…」
信さんは眉を寄せる。
迷う素振りに、パンダウサギさんがまくし立てた。
「それにぃ、寄越せなんて言ってないじゃな~い?あれを切ったらちゃんと返すわよぉ」
薬草を指差して、頬を膨らませる。
あーもう!もふもふしてて可愛い!
撫でたくてたまらない!!
無意識に手を伸ばしかけて…
はっと我に返って、手を後ろに隠した。
そんな私の葛藤なんか気付きもしないで、信さんは眉根を寄せて
「…分かり申した」
絞り出すように呟くと、鞘に収まった刀をずいっと差し出した。
「かたじけない」
「そういうのはいいのに~」
さっきとはうって変わって上機嫌になったパンダウサギさんは刀に手を伸ばし…
柄を掴むと、おもむろに引き抜いた!
「何をする!?」
「あらぁ~!いい刃文じゃなぁい~?」
鞘を手に慌てる信さんに、角度を変えながら刀に見いっているパンダウサギさんが褒める。
「命張るだけはあるわね~」
「それは…」
信さんは眉を寄せる。
迷う素振りに、パンダウサギさんがまくし立てた。
「それにぃ、寄越せなんて言ってないじゃな~い?あれを切ったらちゃんと返すわよぉ」
薬草を指差して、頬を膨らませる。
あーもう!もふもふしてて可愛い!
撫でたくてたまらない!!
無意識に手を伸ばしかけて…
はっと我に返って、手を後ろに隠した。
そんな私の葛藤なんか気付きもしないで、信さんは眉根を寄せて
「…分かり申した」
絞り出すように呟くと、鞘に収まった刀をずいっと差し出した。
「かたじけない」
「そういうのはいいのに~」
さっきとはうって変わって上機嫌になったパンダウサギさんは刀に手を伸ばし…
柄を掴むと、おもむろに引き抜いた!
「何をする!?」
「あらぁ~!いい刃文じゃなぁい~?」
鞘を手に慌てる信さんに、角度を変えながら刀に見いっているパンダウサギさんが褒める。
「命張るだけはあるわね~」