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お話の続きは異世界で

第9章 計算高いお姉さまは

さらに自慢げに言われてしまった。

それって風使いが使える技みたいな物なんだろうか?

「ごめん!…意味が分からない…」

首を傾げて言えば、カエルは腕を組んで「うーん」と唸った。

「大雑把に言えば、ネェちゃんの足元に、風を使って空気の塊を作るんでぇ。そいで、それを踏み台にして跳ね上がる」

カエルはそう言ってピョンと跳ね上がってみせた。

「へー…そうなんだ」

「成る程のぅ」

だったら分かる気がする。

パンダウサギさんもウサギも、空を飛ぶ…って言うより、空中で飛び跳ねる動きをしてた。

あれは空気の層(イメージとしては空気で出来たブロックみたいなもの?)を踏んでたんだ。

「まるで空飛んでるみたいに見えるよね。すっごい便利!」

私の感想に、カエルはうんうんと頷き…

信さんは顎に手を当てて

「確かに、空気の層の位置さえ分かれば空を飛べるのやもしれぬが…」

うん。言いたいことは分かるよ。

「目に見えないからね…」

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