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お話の続きは異世界で

第10章 高く跳び上がって

分かる?なんて訊いたけど、分かるわけないだろうって思った。

そんな気持ちに気付いてるのか

「ええい、待たれよ」

信さんは少しだけ腰が引けたように、おっかなびっくりで手を伸ばして…

「お、おおぅっ!」

ある場所を手探りした途端、驚いて手を上に上げた!

「え!?どうしたの!」

「何かに触れた!」

信さんは何もない空間を凝視して、戸惑った声を上げる。

もしかして、それが『空気の層』なの…?

パンダウサギさんを見れば、目を細めて笑みを浮かべて

「触るだけじゃ駄目よぉ?乗ってみて~?」

「…だって」

「お、おぉ」

そう返事をして、何もない空間をなで回し…

場所が確定したのか、手を付くと、ピョンとジャンプした。

「お、おおぅっ!乗れた!乗れたぞ!!」

「すご…信さん、すごい!」

膝を付いて乗り上げたから、宙に浮いて正座してるような体勢になってる。

でも、風使いじゃなくても空気に乗れるんだ!

これなら、いけるかもしれない!

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