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お話の続きは異世界で

第10章 高く跳び上がって

「…やっぱ怖いんだ」

信さんの顔色で状況がよく分かる。

思わず眉を下げた私に、カエルはふんっ!と鼻を鳴らすと

「だーよなぁ?何もない場所に立つって、かなりの恐怖だぜぃ?」

な、と信さんに同意を求めてきた。

でも信さんはプルプルと顔を横に振ると

「いや、こんなものすぐにでも慣れる」

そう言いながら、摺り足で横に進もうとして…

「うおっ!?」

「危ない!!」

空気の層じゃない場所を踏んでしまったらしい。

その瞬間、バランスを崩して―――

そしてそのまま地面に落ちてしまった。

「信さん!」

地面に寝転んだままの信さんに駆け寄ると、気が抜けてしまったような表情をしていて…

「信さん、大丈夫!?」

「いや、何のこれしき」

起き上がって、頭を掻きながら照れくさそうに信さんが言う。

さっきの武者震い(?)は治まったようで、ホッとして笑ってしまうと

「でもねぇ、こんな低い場所でこうなのにぃ」

パンダウサギさんは不満げだ。

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