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お話の続きは異世界で

第10章 高く跳び上がって

目に見えて、形が分かればいいんだ!

ピン!と閃いた事が可能なのか確かめないと!

「ねえ!雨を降らす事って出来る!?」

そう訊けば、カエルは目をぱちくりさせて

「雨!?雨乞いをしろってぇのかい!?」

「えーっと、そうじゃなくて…」

そんな大層な話じゃないんだけどな。

局地的な雨…って言うか…

「じゃあ、さっきの…あの水風船みたいなやつ」

「水風船…って、これの事かい?」

カエルが要領を得ない表情のまま、手のひらに水の球を作り出した。

「そう、それ!それを空気の塊にぶつける事って出来る!?」

「そりゃあ…ネェちゃん、いいかい?」

「構わないわよぉ?」

カエルに問われて、でも何のために?とパンダウサギさんは不思議がっている。

私の思い付きが上手く行くかわからない。

でも想像通りなら――

「じゃあ…よいせっと!」

さっきまで信さんが座っていた辺りへ、カエルが水風船を投げつけた。

すると――

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