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お話の続きは異世界で

第10章 高く跳び上がって

バシャン!

何もない空間で水風船が爆ぜて、水が膜のように広がっていく。

広がって、浮き上がってきた形を見て思う。

私…空気の塊って、もっとブロックみたいに真四角なものを想像してた。

だけど、実際水が広がってできた形は、角もかけてデコボコとしていて…

表面だって 凹凸だらけ。

あ、だから…なのか。

「だから、信さんが上に乗った時、バランスが取りづらそうだったんだ」

「そういう事であったか」

信さんは顎に手を当てて、浮き上がってきた空気の塊に見入っている。

「これならば乗るのは問題なかろう」

「よかった」

信さんの太鼓判がもらえてホッとした。

自然と笑みを浮かべて、パンダウサギさんに向き直ると

「じゃあこんな感じで、信さんが乗るスペースに水をかけてあげれば、それで問題はなくなるんじゃないかな、って」

「なーるほどねぇ」

感心した様に呟くパンダウサギさん。

その横で、浮き上がった水として認識されている空気の塊を、カエルがつんつんとつつく。

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