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お話の続きは異世界で

第11章 故郷目指し、いざ行かん

握り締めていた手が緩む。

嬉しくてはしゃいだまま、知らず知らずのうちに拍手をしていた。

それが聞こえたのか、信さんが大きく息を吐く。

呼吸と一緒に、張りつめていた気が和らいだように思えて…私もホッとした。

すると

「やったじゃなぁ~い?」

パンダウサギさんがそう言いながら、ニヤニヤ笑ってるのが見えて…

え?

何でそんな意地悪そうな顔なの?

そんな疑問が浮かんだ時――

「うわ!やべぇ!!」

「なっ!何?何!?」

カエルの焦り声に驚いて、振り向こうとした。

でも――

「え…?」

目にしたものが想定外すぎて…動きが止まってしまう。

信さんの後ろ。

切った薬草が、ゆっくりと傾いできて…

ぐるり、と半回転した。

その途端、花弁を下にした状態で落ちてきた!

「逃げるぞ!」

カエルが私の腕を引っ張る。

だけど、まるで花に見いられてしまったかのように、動くことが出来ない。

思ってたより大きいんだ…


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