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お話の続きは異世界で

第11章 故郷目指し、いざ行かん

花の直径は1メートルくらいだと思ってた。

でも、落ちて――どんどん近付いてくる花は、両手を伸ばした長さと同じくらいありそう。

このまま地べたに落ちたら、衝撃で潰れちゃうんじゃないかな?

「せっかく切ったんだから…受け止めなきゃ」

「はぁ!?おめぇさん、何を言いやがる!?」

カエルが引き留めようとしているのは分かってる。

でも…このまま無駄に出来ない!

カエルの腕を振り払って、崖下に走る。

そんな私に気付いたのか、信さんが大きな声で制止した。

「おりん!?よせ!」

でもその頃には、花の落下地点にたどり着いていた。

もうすぐ落ちてくる。

見上げれば、風をはらんで花弁が広がって…

大きな口を開けて、威嚇されているかと勘違いしそうになる。

「おめぇさん、危ねぇって言ってんだろーが!」

「何してんのよぉ!」

2人の言うことはもっともだよ。

だけど…

信さんのために、だもん!

受け止めようと手を広げて…

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