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お話の続きは異世界で

第11章 故郷目指し、いざ行かん

思わず目を固く閉じた。

でもやっぱり怖い!!

すると…

『おい!吉村!』

え…?

誰かに呼ばれた気がした。

聞いたことのある声。

でも今の声は、耳で聞いたんじゃなくて、思い出したって言うか――

頭に直接響いてきた感じだった。

「誰!?」

キョロキョロと周りを見回す。

でも、それらしい人は見当たらない。

誰だったの――?

「おりん!避けろ!!」

信さんの切羽詰まった声に、ハッと我に返る。

見上げれば――花まではあと少しの距離しかない!

避けろって…もう無理だよ…っ!

あきらめて、頭を抱え込んでうずくまった。

すると

「そのまま動くんじゃねーぞ!」

カエルがそう警告したのが聞こえた。

間髪置かずに、うりゃぁあっ!と叫び声を上げて――

「ちょ、ちょっとぉ!ケロちゃ~ん、邪魔ぁ~!!」

ほぼ同時に、パンダウサギさんの戸惑いの声が聞こえた。

何?何が起きてるの?

うずくまったままで何も見えない。

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