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お話の続きは異世界で

第11章 故郷目指し、いざ行かん

顔を持ち上げようとした瞬間、風が吹いた。

足元から立ち上った風は上昇気流となり、私の髪を逆立てていく。

……寒い。

上に舞い上がる風は、どちらかと言えば温かいはずなのに。

ひんやりとした風を当てられすぎたからか、悪寒が背筋をぞくりと震わせた。

どうして…?

おそるおそる周りを見回す。

すると…

「ひゃあぁぁっ!?」

頭のすぐ上に、薬草の花弁が!

飲み込まれる!?

両手で頭を防御して、来るだろう衝撃に備える!

……あれ?

いつまでも、何も起こらない。

「ちょっとちょっとぉ~!何してんのよぉ~」

パンダウサギさんの呆れたような声に、もう1度顔を上げて…

「……あれ?」

花の位置はさっきと変わらない。

変わらない、と言うか…止まってる?

「おめぇさん、動けるなら退いとくれ」

カエルに言われ、とっさにその方向を向くと、カエルは両手を天に上げて微動だにしないでいる。

「え…、あ、うん」

もしかして…守ってくれた…?

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