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お話の続きは異世界で

第11章 故郷目指し、いざ行かん

改めて上を見ると、花と私の間に透明なフィルムのようなものが張られていた。

少したわんだ状態のラップ。

舞い上がる髪の毛のせいでよく見えないけど、たぷたぷと揺れているような…

「何これ」

これが薬草を受け止めてくれたのかな。

興味をそそられて、指を伸ばし、フィルムにちょっと触れてみる。

ひんやりとして、でも思ってたのよりも硬い感触。

すると

「おま…っ!何してやがる!!」

カエルの叱責。

それとフィルムに触れた途端、いきなり穴が開いた。

「あっ!?いやぁ~!バランスがぁ~!」

パンダウサギさんの悲鳴と共に、開いた穴から大量の水が零れ落ちてきた!

「ふわぁぁ…!?」

零れ落ちる水と、風に舞い上がる水滴。

オレンジ色の巨大な花を背景にして、それらが陽の光を浴びてキラキラと輝く。

現実離れした光景があまりにも綺麗で……

「おりん!?どうしたのじゃ!?」

信さんの声に我に返った頃には、全身水浸しになっていた。

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