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お話の続きは異世界で

第11章 故郷目指し、いざ行かん

いつの間にか風は止んでいた。

穴から流れる水も、勢いを失っている。

だけど、風にあおられた上に、水を頭から被った状態の自分の姿が…

「うわ…ひっどい…」

鏡を見なくても、大体想像がつく。

思わず顔をしかめてしまうと、カエルが上げていた手を元に戻し

「おめぇさんはよぉ!!オイラはどけって言ったんだ!触れなんて言ってねぇだろーが!」

私に掴みかからんばかりに凄んできた!

「ごめんごめん」

だって、見たことない、不思議な物体だったんだもん。

ちょっとくらい触ってみたくなるのって…仕方なくない?

へへっと笑って見せると、カエルはあーあとため息をこぼした。

「全く…」

「ホントよね~。手助けした意味がないじゃなぁい」

「おりん!無事か!?」

上を向けば、パンダウサギさんと一緒に、空気の層から信さんが心配そうに見ていた。

「うん、平気平気 」

手を振って元気アピールして…

「ふっ…ふぁっくしょん!」

盛大にくしゃみをしてしまった。

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