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お話の続きは異世界で

第13章 夕焼け空に星ひとつ

佐藤くんの声が頭の中をグルグル回る。

そのうち私自身もグルグル回ってるような気がして――

ハッと目が覚めた!

夕闇に近付いていたはずの空は、青さが冴え渡っていて、真上には眩しいほどの白い雲が浮かんでいる。

そして、私の目の前には…

「ひぃっ!?か、蛙!?」

咄嗟に悲鳴じみた声を上げてしまう。

「おーい、気ぃ付いたか!?」

目の前には、丸い目玉を見開いてこっちを覗き込んでいた巨大な蛙がいた!

何で蛙が!?

しかも日本語喋ってる!!

「蛙…蛙!?あぁ、カエル…カエルか…」

ゆっくり起き上がると、カエルが腕組みをして呆れ声を上げた。

「何でぇ!そう連呼すんなよぉ」

別に名前を呼んでたんじゃないんだけどな。

やっと現状を思い出して、ため息と共に肩の力を抜いた。

そうか…

まだ佐藤くんのお話の中から戻れないのか…

ガックリと肩を落としたままの私を、カエルは身を屈めて覗き込んで

「お~い、大丈夫かぁ?」

目の前で手を振って、何だか確認してきた。

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