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お話の続きは異世界で

第13章 夕焼け空に星ひとつ

「…うん、大丈夫だよ」

ただ単に気落ちしてるだけで。

夢がとっても鮮明で――まるで現実のように思えるくらい、リアルだった。

夕焼けは綺麗で、一番星が輝いてたりして…

「おこがましい、か…」

夢の中の佐藤くんも、相変わらずの安定感のある辛辣さで…余計に凹んでしまう。

お前ごときに何が出来る?

そう言われてる気がして…

「どうしたんでぇ?」

首をひねるカエルに愛想笑いを浮かべて…ハッと思い出した!

「ウサギは!?」

周りを見回しても――念のために上空を見ても、青空が広がっているだけで、ウサギの姿はどこにもない。

カエルは屈めていた体を伸ばすと、ハッと大きく息をついた。

「あぁ、アイツか…アイツなら先に行きやがった」

「はい?」

先?

「先って…どういうこと?」

「どうもこうもねえよ!」

カエルは語気を荒らげると、ケッと吐き捨てるように告げた。

「アイツ、勝手に俺たちの行き先を決めやがった!」

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