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お話の続きは異世界で

第14章 遠く聞こえる音楽は

頭に浮かんだ疑問を、自分で否定する。

うん、違うよね。

だって、信さんはどう見ても20歳は越えてるし。

…うん、違う違う。

「ねぇ、元服って、何歳でするの?」

一応、確認するだけ。

軽い気持ちで聞いたのに

「ああ?普通15だろぉ?」

そんな呆れたような声を出さないでよ!

…って言うか

「信さんって何歳なのよ!?」

「新中のボウズなら13になったとこじゃねーか?」

13!?

「嘘だぁ」

だって私より背は高いし。

そこそこ筋肉質な体型は、同級生よりもオトナな体つきだ。

顔だって…

「年上だと思ってた」

「はぁん?そういうおめぇさんは幾つなんだよ?」

「17」

「はぁ!?そっちこそ嘘だろぉ!?」

ケタケタ笑うカエルに、馬鹿にされてる気がして(絶対そうに決まってるけど!)不機嫌になる。

カエルには幾つに見えていたんだろう?

……聞かない方がいいかも。

聞いたら、今よりきっと気分が悪くなるに決まってる!

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