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お話の続きは異世界で

第14章 遠く聞こえる音楽は

「もしも…信さんが偉い人の子供だったとして、だったらパンダウサギさんは何が目的なの!?」

「金?」

まさか!?

「だって、パンダウサギさんの家だって、名家か何かでしょ?」

お祖父さんが表彰されたとか言ってたし。

渡り人が盗んでいくようなお宝があるなら、裕福なんじゃないの!?

「名家…名家ねぇ…」

カエルはそう呟きながら肩をすくめて見せた。

「…何?」

「そうだなぁ。だったら後ろ楯かぁ?」

「後ろ楯?」

信さんが?

「あの家を維持するには、金と力がいるんだとよ」

「え?」

金と力。

信さんが後ろ楯になったら…ううん、信さんの家が後ろ楯なら、それが手に入るのか…。

そんな考えに、思わず顔をしかめてしまう。

それを見て、カエルはうす笑いを浮かべ

「ウサギが引き継いだ時の為に、揺るがねー程強固な家名にしてぇんだと」

そう言うと、あーあ、と大仰にため息をもらす。

「どんだけ過保護なんだってぇの」

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