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お話の続きは異世界で

第14章 遠く聞こえる音楽は

そして…それが日常化すれば、ウサギは…

「ウサギは…パンダウサギさんがいないと何も決められないの…?」

カエルの話を聞く限りはそうなんだろうって思う。

でも…あのウサギが?

「私を部屋から連れ出した時も、ルーズリーフノートをばらまいた時も、そんな感じはしなかったんだけどなぁ…」

何だか釈然としない。

すると

「だから言ってんだろぉ!?アイツはウサギじゃねーんだよ!」

「じゃあ誰だって言うのよ!」

「知らねーよ!んなモンはよぉ!」

切り捨てるように言われて――私は二の句が告げられない。

何でそんな腹を立ててるのよ!

とりつく島もない。

諦めのため息をつく…と

「知らねーけど…前のアイツはいつもネェちゃんの影を頼ってた。んで、ネェちゃんも頼られるのを愉しんでた」

カエルが…独り言のように呟いてるけど、その表情が…

「そういう所が……苦手なんだよ」

ズクン、と胸が痛む。

パンダウサギさんは、カエルを慕ってるように見えた。

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