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お話の続きは異世界で

第15章 賑やかな町を彩って

別の世界…とか言ったら、ますます怪しまれるよね。

ただでさえ気持ち悪がられてるのに、これ以上悪くなるのはダメだ。

どうしよう…

そっとカエルを窺い見れば、カエルは短くため息をついて、ぶっきらぼうに話した。

「新中」

それを聞いた女の子は、嘲るような顔付きで

「はぁん。あんな田舎から何の用?」

田舎って…

女の子の口調にカチンとくる。

初対面で言う言葉じゃなくない!?

「オイラ達は…とにかくコイツを渡せって言われて来たんでぇ」

カエルが懐から黄色いチケットを取り出した。

ウサギが船着き場で渡せって言ってたやつ?

女の子の鼻先でチケットをひらひらとちらつかせれば

「あ!これは…」

女の子は目を大きく見開いてチケットを凝視したと思ったら

「…嫌だなぁ、お客様ったら!」

急激に態度を軟化させて、ニコニコと笑いかけてきた。

「お足もとにお気をつけてお降りくださーい!舟?あ、そこに置いてもゼーンゼン大丈夫ですって!」

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