お話の続きは異世界で
第2章 異世界へ飛ばされて
するとサムライ――尾頭さん、が聞いてきた。
「おぬしの名は?」
「あ…吉村 凛(よしむら りん)です」
「そうか。『おりん』か」
おりん!?
急に自分が時代劇の役者っぽくなったぞ。
だったらジーンズにシャツなんて服じゃなく、着物の方がそれらしいのに。
「ワシは皆に信さんと呼ばれておる。おりんもそう呼べ」
「は…はい」
半強制的だ。
まぁ…別にいいんだけど…
「それで、おりんはこれからどうする?」
「え?」
「行く当てや成すべき事はあるのか?」
改めて聞かれて…答えに詰まった。
当てなんかない。
うちに戻りたいけど、どうしたらこの小説の世界から脱け出せるんだろう?
黙りこんだら、信さんは顎を撫でて唸った。
「ワシはこれから山へ行くのだ」
「山」
聞いたことあるフレーズ。
あの小説の中でも、サムライは山へ出掛けた。
「薬草を取りに?」
信さんは目を見開いて驚き…「あぁ…」と呟いて何度も頷く。
「おぬしの名は?」
「あ…吉村 凛(よしむら りん)です」
「そうか。『おりん』か」
おりん!?
急に自分が時代劇の役者っぽくなったぞ。
だったらジーンズにシャツなんて服じゃなく、着物の方がそれらしいのに。
「ワシは皆に信さんと呼ばれておる。おりんもそう呼べ」
「は…はい」
半強制的だ。
まぁ…別にいいんだけど…
「それで、おりんはこれからどうする?」
「え?」
「行く当てや成すべき事はあるのか?」
改めて聞かれて…答えに詰まった。
当てなんかない。
うちに戻りたいけど、どうしたらこの小説の世界から脱け出せるんだろう?
黙りこんだら、信さんは顎を撫でて唸った。
「ワシはこれから山へ行くのだ」
「山」
聞いたことあるフレーズ。
あの小説の中でも、サムライは山へ出掛けた。
「薬草を取りに?」
信さんは目を見開いて驚き…「あぁ…」と呟いて何度も頷く。