お話の続きは異世界で
第15章 賑やかな町を彩って
そう言って、女の子を冷たい目で見据えた。
「権力者…ね」
カエルの指に挟まれて、チケットがピラピラと風に舞う。
すると女の子がカエルに近寄って、両手を揃えて胸の前で掲げた。
「では。チケットを確認させて下さーい」
さっきよりもハイトーンな声に、少しだけ面食らってしまう。
すると、女の子は揃えた両手をもう1度つき出すように掲げた。
「…置け、って事かい?」
カエルの問いにニッコリと微笑む。
有無を言わさないその笑みに、逆らう気など起きなくて…
チケットを女の子の手のひらに落とす。
「では、確認してきまーす!」
女の子は上機嫌でそう言うと、足取りも軽やかに船着き場の一角にあるプレハブ小屋へ入っていった。
「…待ってろ、って事かい?」
「……多分、ね」
チケットの確認をわざわざするなんて、あのチケットはそんなに大層なものだったのか。
確かに、女の子の態度が変わったのは、あのチケットを見てからだ。
「権力者…ね」
カエルの指に挟まれて、チケットがピラピラと風に舞う。
すると女の子がカエルに近寄って、両手を揃えて胸の前で掲げた。
「では。チケットを確認させて下さーい」
さっきよりもハイトーンな声に、少しだけ面食らってしまう。
すると、女の子は揃えた両手をもう1度つき出すように掲げた。
「…置け、って事かい?」
カエルの問いにニッコリと微笑む。
有無を言わさないその笑みに、逆らう気など起きなくて…
チケットを女の子の手のひらに落とす。
「では、確認してきまーす!」
女の子は上機嫌でそう言うと、足取りも軽やかに船着き場の一角にあるプレハブ小屋へ入っていった。
「…待ってろ、って事かい?」
「……多分、ね」
チケットの確認をわざわざするなんて、あのチケットはそんなに大層なものだったのか。
確かに、女の子の態度が変わったのは、あのチケットを見てからだ。