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お話の続きは異世界で

第16章 運命の出逢いを果たしたら

変なことだったら絶対にやらないから!

そう思って身構える…と

「お気に入りの子を選んでもらうだけですよ?」

男の人がそう言って、テーブルの横のスイッチを押した。

そのとたん、四方の壁が動き出した!

「え!?何これ!?」

回転扉のようにぐるりと動いたそこには、見上げる程の棚が現れた。

そしてその棚の中には、隙間なく陳列された、たくさんの人形がいる。

気付くと店の壁は全て棚に代わり、そこに全て人形が収まっていた。

ここにいると、まるで人形に取り囲まれているかのようで…

人形のガラスの瞳が、意思をもっているような錯覚を覚える。

幾分の気持ち悪さと、居心地の悪さを感じていると

「へえー。こりゃあ圧巻だなぁ!」

カエルはそうでもないみたいで、棚に近寄って人形を見ていた。

「お気に入りの子って…人形を?」

「はい、この中から」

男の人がそう言いながら、両手を掲げてくるりと1回転した。

「ちなみに全てハンドメイドの一点モノです」


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