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お話の続きは異世界で

第17章 がんじがらめに縛られて

「ひとときの夢と運命の出会いを」

「え?」

「それって…あのチケットに書いてあった言葉じゃねーのか?」

カエルに言われて思い出した。

船着き場で女の子に渡したチケット。

それにそんなような文句が印刷されてた!

「それが何だって言うの!?」

「だから、その結果なんだよ」

男の人がカウンターの椅子に腰掛け、頬杖を付いて大きなため息をついた。

そんな男の人の隣に女の子が近付いて、にやにやと面白そうに笑い、告げる。

「あなたの選んだ人は赤じゃなかった」

赤?

さっきは男の人が白だとか驚いてたし。

色が何だって言うの?

「どういう意味?」

「運命の出会いなら、赤になる。俺達みたいに」

そう言って、男の人が女の子の右手に触れる。

すると、2人の手首を繋ぐように、ロゼ色のリボンが浮かび上がった。

2人を結ぶそれは、キラキラと発光すると空気に溶け込むように消えてしまった。

「キレイ…」

思わず口をついた言葉に、女の子が微笑む。

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