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お話の続きは異世界で

第17章 がんじがらめに縛られて

…って事は…

腕を持ち上げると、白いリボンがそれに沿って動く。

そしてその先にあるのは…

「じゃあ…この子が私の運命の相手なの?」

さっきとまるで何も変わりない、真っ白な人形。

「こーんな、ぬいぐるみの中身みたいなヤツがかよぉ?」

カエルに呆れたように言われて、余計に落ち込む。

分かってるけど!

でも、もう少し軟らかい表現は出来ないもんなの!?

顔を伏せてため息をつく。

すると、男の人にポンポンと肩を叩かれた。

「本当なら、ね」

え?

その言葉に、急いで顔を上げる。

「それってどういう意味!?」

本当なら、って。

本当ならそうだけど今回は違うよって事!?

期待を込めて男の人を見つめると

「本来、運命の相手なら赤いリボンで繋がれる」

指を伸ばし、私達のリボンを指し示すと

「でも、あなた達は白だ」

「じゃあ、運命の出会いじゃないって事?」

でも選んだのには間違いないのに。

どうしてこうなっちゃったんだろう?


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