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お話の続きは異世界で

第17章 がんじがらめに縛られて

首を傾げれば、カエルがポンと手を打ち

「オメェさんが選んだのは別の人形だったんだろぅ?だからじゃねーのかい?」

…何でそんなにドヤ顔なんだか。

カエルの態度に肩をすくめてみせる。

確かに、私が手を伸ばしたのは佐藤くんに似た人形であって、この子じゃない。

だから運命の相手じゃないのは明らかだ。

……って思う。

思う…けど。

でもそれって、あのまま佐藤くん似の人形を選んでいたらどうだったの?

まるで――佐藤くんが運命の相手みたいじゃない!?

「いやいやいや、あり得ないし!」

自分の考えを全否定すると、カエルは納得いかないようで、男の人に問い掛けた。

「けどよぉー、選びそこなったんだろー?そーゆー場合はどーなんの?」

「選び間違えるなんて今まで無かったもの」

「色も濃いか薄いかはありましたが、白は…」

2人してはっきりした答えが出せないみたいだ。

2人は顔を見合わせたまま困り顔を浮かべている。

あー、訳わかんない!

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