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お話の続きは異世界で

第17章 がんじがらめに縛られて

わかんないけど――わかんないなら!

「とりあえず『間違いだった』って事で、これ、外せない?」

そう言って、私と人形を繋ぐリボンを指で摘まもうとした。

「あれ?」

でも、何も掴めない。

ホログラムのように、そこにあるように見えても実体はないみたいだ。

「ウソ!何で!?」

こんなにはっきり見えてるのに!

何度も触ろうとするけど掴めないでいると

「それは俺達では外すことは出来ないんですよ」

「え!?出来ないって…」

すると急にリボンが縮んだ!

「ええっ!?」

驚く間に人形と私の距離が無くなった。

リボンで結び付けられて、手を離しているのに、傍目から見たら手を取り合った様な状態になってしまった。

「え?ウソ!離れない!!」

リボンを外そうとしても、触ることが出来ないんだから無理だ。

リボンから手を抜こうにも…結果は同じ。

「どうしたらいいのよっ!」

「ちょいと待ちやがれ。うんせーっと!」

カエルが人形を引っ張るけど、引き剥がせそうもない。

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