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お話の続きは異世界で

第17章 がんじがらめに縛られて

「これ…何に使うの?」

だってリボンには触れない。

触れないものは切れないじゃない?

首を傾げた私に、男の人はニッコリと笑いかける。

「どうしましょう?腕にしますか?」

「え」

腕?

腕って…

呆然とする私に笑いかけたまま

「リボンと結び付いているこの辺り」

そう言って、人形の腕にはさみを当てて

「ここで切れば外れると思うのですが」

薄笑いを浮かべる男の人にゾッとする。

「そんなの…出来ない。可哀想だよ!」

「可哀想?だってこの子は運命の相手では無いのでしょう?」

感情のままに叫ぶ私に、男の人は意外そうに眉を上げる。

「だとしたら、これはあなたにとってはただの人形」

そう言って、はさみの先で人形を撫でると

「人形には痛みはありません。血も出ません。……人形の腕を切ることに何の問題がありますか?」

人形にはさみを当てたまま、ゆっくりと私を見据えてきた。

「だって…だからって…!」

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