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お話の続きは異世界で

第3章 薬草探しの途中で

私の叫び声に反応したのか、白い耳がピクンと動く。

「何じゃ、ウサギか」

信さんは警戒を解いて肩をすくめる。

だけど私は前に踏み出した。

「捕まえなきゃ!」

「食うのか!?」

「何で!?」

「食わぬなら、毛皮か?」

よく分からない事を言う信さんを置き去りにして、私はウサギを追いかけた。

「おい!どこへ行く!」

どこって…ウサギに聞いてよ!

ウサギはピョコピョコ跳ねながら逃げる。

なかなか捕まえられないまま、どんどん山の中へ入っていった。

「ちょ…ウサギ!待ちなさい!!」

息も切れて、足も重くなって…

段々と走るのが遅くなっていく。

そんな私を、ウサギは時々振り返って確認しながら

「捕まえたいなら、捕まえてごらんなさい」

余裕綽々に話す。

その上から目線って何なの!?

ウサギの口調に怒りが湧いて…

ウサギに誘われるまま、ウサギを追い続けていった。

すると…

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