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お話の続きは異世界で

第3章 薬草探しの途中で

ズルッ…!

足が横滑りしそうになった!

あわてて体勢を立て直して…気付く。

あれ?

足元が泥だらけだ。

知らないうちにぬかるみを走っていたみたい。

だから転びそうになったんだけど…

前を行くウサギはそんな事は気にしていないようで、ピョンピョンと跳ねている。

「おや?終わりですか?」

「…っ!まだ!」

コイツを捕まえて、佐藤くんのノートを返してもらわないと!

それに、私をこの世界に引き込んだのは、絶対にコイツだ。

だったら徳なんか積まなくても、もっと簡単に元に戻れるんじゃないの!?

すべて、コイツを捕まえれば済む話だ。

捕まえなきゃ!!

それだけの一心でウサギを追いかける。

走り出した私を見て、ウサギは髭を揺らした。

そして、ピョンと大きく跳ねた。

「ちょっと!!いい加減にしなさいよ!!」

私の叫び声にも動じなくて。

…ううん。

むしろ、嬉しそうに跳ねていく。

これ…もしかして、喜ばせてる?

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