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お話の続きは異世界で

第3章 薬草探しの途中で

「わ!わわっ!」

水の中でうまく立ち回れない中で、ノートを受け止めようと懸命に動く。

何回か指の先を弾きながら宙を転がり、すんでのところで両手で挟むように受け止めた。

転ばなかった事に感謝して、はぁはぁと荒い息をつく。

「おりん!無事か!?」

「うん!大丈夫!」

何枚かノートを拾ってくれたらしい。

信さんの手にまとめられているノートの束が目に入り…泣きそうになる。

顔を歪ませた私に気付いたのか、ウサギはヒュウと口笛を吹き

「足りない分はどうします?」

楽しそうに聞いてくる。

「もちろん、集めますよね?」

「……っ!当たり前でしょ!?」

じゃなきゃ、佐藤くんに会わす顔がない!

そもそもの原因にそんな事を言われ。

その原因は、悪びれる事もなく…むしろ楽しんでる。

そう。今も

「そうでしょう、そうでしょう」

何度も頷きながら、髭をピクピク動かしてる。

「全部集まったらどうなるのか…楽しみだな」

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