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お話の続きは異世界で

第3章 薬草探しの途中で

「これ…どうすればいいの…?」

呟いた声は、自分でも情けなくなるほどにか細くて震えていた。

その声を聞いたら…

「…っく、ふぇっ、ぇえ…っ…」

泥だらけのノートを前に、泣きじゃくった。

こんなの、佐藤くんに返せないよ!

「ぅお!おりん!?泣くな!」

突然泣き出した私に、信さんは慌てふためいている。

「ごめ…信さん、ごめんね…」

「いや、ワシはいいが…」

困ったように眉を下げる信さんを見たら、悲しさより申し訳なさが勝った。

泣いたって何も解決しない。

そう思って、泣くのをこらえようと頑張っていると

「おりん。おりんはさっきの紙が必要なのか?」

「必要…大事、だもん…」

息を整えながら、たどたどしく答える。

「何枚かは奥に飛んでいったようだな」

そうだ。

ウサギがばらまいた時、風に乗って山の方へ飛んで行っちゃったんだ。

「探しに…行かな、きゃ」

ボロボロの状態かもだけど、せめてすべての枚数が揃ったものを返さないと!

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